モンテッソーリの感覚教具の1つである「構成三角形」。
色分けされた三角形を組み合わせて正方形や多角形を作る教具で、手を動かしながら、形の分割と合成、角や辺の関係を直感的に理解する事ができます。
構成三角形の教具を揃えるのは大変ですが、市販の図形パズルにも構成三角形の考え方を取り入れたものがあります。
手頃に準備ができ、親子で取り組みやすい内容になっているますので、この記事では市販の図形パズルを使った構成三角形のやり方をご紹介します。
モンテッソーリの構成三角形とは?
構成三角形はモンテッソーリの感覚教育で使用する視覚教具の一つです。
色分けされた三角形を組み合わせて正方形や多角形を作る教具で、木製の三角形が第1箱から第5箱に分けられています。
手を動かしながら、形の分割と合成、角や辺の関係を直感的に理解する事ができ、遊びの中で幾何学の基礎と図形の美しさに触れる事ができます。
年齢や発達に応じて段階的に学びを深められる点も特長です。
構成三角形はいつから始める?

モンテッソーリの感覚教育では、基本図形を学ぶ教具「幾何タンス」を学んだ後に構成三角形を使います。
三角、四角、円などの基本図形に触れた後の方が理解が深まるからです。
幾何タンスの教具が無い場合も遊びやゲームの中で基本図形に触れてから取り組んでみてください。
年齢としては3歳から5歳が目安ですが、4歳以降に取り組む事が多いようです。
お子さんの成長をみながら取り組んでみてください。
幾何タンスについては、こちらの記事でご紹介しています。
知っておきたい!構成三角形のねらい
・形の分割と合成を学ぶ。
・平面幾何の基礎形成や美しさを学ぶ。
・集中力と試行錯誤する力を養う。
・自己訂正と自立した学びができる。
三角形を組み合わせることで、正方形や多角形が成り立つことを体験でき、色や形の調和を通して、図形の美しさを認識します。
また、三角形に触れる事で、辺・角・大きさの関係に気づき、後の面積や図形学習につながる感覚を養います。
自分で考え、やり直しながら完成させるため、粘り強さや自分の誤りに気付く力を育てる事ができます。
幼児は言葉で聞くよりも実体験を通して習得していく方が知識が定着しやすいです。
構成三角形を準備するには?
正式なモンテッソーリ教具を揃える場合、第1箱から第5箱までそろえる必要があり、値段も高くなってしまいます。
わが家では、構成三角形の考え方に基づき作られた市販の図形パズル「モンテッソーリ式さいしょのずけいパズル」で代用しました。
構成三角形では、三角形を色分けしたり、ガイド線を合わせて四角形や六角形を作る提示がありますが、「モンテッソーリ式さいしょのずけいパズル」でも問題カードを使って同様に色分けや四角形や六角形を作る提示があります。
また、「モンテッソーリ式さいしょのずけいパズル」では、問題カードと同じ形を探して合わせる幾何タンスの提示や、複雑な図形を作るタングラムの遊びが追加されています。
モンテッソーリ教育の考え方に基づいた親の取り組み方、提示のやり方などもあそびかたカードに記載されているため、構成三角形の提示がわからない人でも取り組みやすい工夫がされています。
正式なモンテッソーリ教具を揃えるのが難しい方は、ぜひご検討ください。
Step up!構成三角形の使い方(提示)
上記でご紹介した市販の「モンテッソーリ式さいしょのずけいパズル」を使用した使い方(提示)をステップ別にご紹介します。

ずけいパズルに入っている教具は図形のピース、問題カードと解答、あそびかたガイドです。

ステップ1:図形に触れる
箱からすべてのピースを出し、色の違いを確認しながら、色別に仲間分けをします。

辺を指でなぞって、辺の長さや角度の違いを指先で感じます。

色別に分けることで、色の違いを理解します。
いろいろな図形を触って、感じてみましょう。
ステップ2:形合わせをする
レベル1の練習カードのうち、1、3、5、7、9番を使います。

1、3、5、7、9番のカードは、図形が1つだけ描かれています。
同じ形のピースを探しながら、形分けをします。

選んだピースが合っているか、カードにピースを重ねて確かめます。

形別に分ける事で、形の違いを理解します。
ステップ3:形と大きさ合わせをする
レベル1の練習カードのうち、2、4、6、8、10番を使います。

、2、4、6、8、10番のカードには形は同じですが、大きさが違う図形が2つ描かれています。
カードと同じ形のピースを2つ探します。

選んだピースが合っているか、カードにピースを重ねて確かめます。

8種類ある三角形の辺の長さや大きさなどの違いに気づき、わずかな差異にも注目できるようにします。
ステップ4:三角形の組合せ練習
三角形にある黒いガイドを使って、2つの三角形を組み合わせる練習をします。

まずは、ガイドを合わせます。

ガイド線に沿って、ゆっくりスライドさせます。

角のところまできたら、止めます。

もう一方の辺をスライドさせていき、もう一つの四角形を作ります。


最後の辺も同じようにします。




同じ面積の三角形でも組合せによって図形が変わることを体験します。
ステップ5:ピースを組合せて図形を作る
レベル2の練習カードを使い、カードに描かれた図形を作ります。

ガイド線を使うように指示があるので、取り組みやすいです。

ステップ6:複雑な図形を作る
レベル3、4の練習カードを使い、ピースを合わせて複雑な図形を作ります。
レベル3は多角形で、合わせやすいように区分する線が引いてあります。

レベル4は絵柄で、区分する線が引いていないので、より難しくなっています。

構成三角形との違い
ステップ2、3、6は構成三角形の提示にはありませんが、ステップ2、3は構成三角形の前段階の「幾何タンス」の提示になります。
市販のパズル教材なので、幾何タンスに取り組んでいないお子さんのために、ステップ2、3が入っているのだと思います。
幾何タンスのおさらいだと思って取り組むと良いと思います。
また、ステップ6はタングラム遊びになるので、応用編として、お子さんの発達に合わせてチャレンジしてみてください。
まとめ
構成三角形は教具を揃えるのが大変ですが、市販の図形パズルを使用する事で、図形の分割や合成を学ぶ事ができます。
手頃に準備ができ、親子で取り組みやすい内容になっているますので、ぜひご検討ください。


