子供の表現力を磨いてくれるお絵かき。
1歳でも兄姉のマネをしてお絵かきをしたがる事がよくあります。
細い筆記用具は、1歳児に扱わせるにはちょっと心配ですね。
わが家でもマネをしてやりたがったので、1歳からお絵かきをさせていました。
1歳でも上手くサポートする事で親子で楽しくお絵かきができます。
ここでは、わが家での経験も踏まえて、1歳でも安全に楽しくお絵かきができるやり方やおすすめのクレヨンをご紹介します。
お絵かきはいつから始めるの?
本格的に始める場合は、何かを描く事に興味を持ち始める2歳以降がおすすめです。
モンテッソーリ教育では、1歳の頃に3本指を使って物をつかむ、落とす、引っ張るなどのお仕事をたくさんします。
そして、2歳以降から始まる日常生活の練習を通して、筆記用具を使う3本指の力を育てていきます。
1歳の頃は何かを描きたいというよりは、手を動かしたい、マネをしたいという動機がメインです。
無理に筆記用具を持たせて、誤った持ち方が身についてしまうよりも、それに代わるお仕事をたくさんやらせてあげた方がいいです。
ただ、周りの大人や兄姉を見て、やりたい気持ちになる事もあるので、そういう場合はその気持ちを尊重して慎重に取り組みましょう。
クレヨンについて
選ぶポイント
子供向けのクレヨンはいろいろ出ていてどれを買えばいいのか迷いますよね。
わが家で実際に使ってみて、必須だと思ったポイントは3つです。
①手のひら全体で握れるもの
②口に入れても安全なもの
③水で落とせるもの
① 手のひら全体で握れるもの
手のひら全体を使ってつかめるブロックタイプのクレヨンだと、後に3本指に移行する時に変な癖が付きにくいです。
②口に入れても安全なもの
普通のクレヨンは石油系の原料で作られていたりします。何でも口に入れる1歳児には、APマークを取得しているものを選ぶと安心です。
APマークはアメリカ画材・工芸材料協会が厳しい評価基準をクリアした画材、工芸材料だけに与える認証マークです。人体に害の無い製品にのみ付与されます。
③水で落とせるもの
ちゃんと見ていても、すぐいろいろな所に書いてしまうので、水で簡単に落とせるのは有り難いです。
1歳におすすめのクレヨン2選
クレヨン選びの3つのポイントを満たしているおすすめ品をご紹介します。
1.ベビーコロール
特徴のあるデザインで赤ちゃん用クレヨンとして有名なベビーコロール。1歳であれば、6色で十分です。
持ちやすく、折れにくい設計になっていて、机に置いても転がっていかないので、赤ちゃんが扱いやすいように工夫されています。
表面はクーピーのような仕上げなので、握っても手が汚れません。
もちろんAPマークを取得した安全な素材を使っている事に加えて、誤飲しても息ができるように中心が空洞になっています。
第5回キッズデザイン賞のキッズセーフティ部門最優秀賞受賞を受賞しました。
2.蜜蝋クレヨン(ブロックタイプ)
高い透明感と美しい発色が特長のシュトックマー社の蜜蝋クレヨン。
美術教材を手掛けるメーカーだけあり、色そのものの美しさが体験でき、重ね塗りから深みのある中間色を作り出すことができます。
持ちやすく、折れにくいブロックタイプで赤ちゃんも握りやすいです。
APマークを取得していて、天然素材の蜜蝋でできているため、安心です。
どちらを選ぶ?
ベビーコロール蜜蝋クレヨン、結局どちらがいいの?という方のために、特徴をまとめてみます。
ベビーコロール | 蜜蝋クレヨン | |
持ちやすい | ◎ | ◎ |
折れにくい | ◎ | ◎ |
安全な素材 | ◎ | ◎ |
水で落ちる | ◎ | ○ |
手が汚れない | ◎ | ○ |
発色がキレイ | △ | ◎ |
値段が安い | ◎ | △ |
ベビーコロールと蜜蝋クレヨン、「値段」と「発色」の違いが大きいですね。
迷う場合は以下のような観点で選んでみてはどうでしょうか?
✔まずお試しで使うのであれば、価格が手頃なベビーコロール。
✔発色の良さを重視し、長く使わせたいのであれば、シュトックマーの蜜蝋クレヨン。
我が家では、1歳限定で使わせたいと思ったので、ベビーコロールを選びました。
子供の発達を見ながら、買い替えようと思います。
クレヨンの持ち方
手をグーにして握る持ち方はNG。3本指か手のひら全体でにぎるようにしましょう。
3本指で握れない場合は、手のひら全体を使ってつかむようにする。
手をグーにして握る持ち方はダメ!
画用紙について
紙は何でもいいですが、大きさはできればA3サイズ以上あれば、手をグルグル回して書いても、はみ出しにくいと思います。
紙が小さい場合は、下に新聞紙を引くとはみ出しても安心です。
書く場所について
歩行が安定して、自分でイスに座れるようになったら、机で描かせてあげてください。
また、立って書きたい場合は、机の高さを調整したり、イーゼルのようなものに描かせてあげてもいいと思います。また、立って書きたい子供もいると思いますので、立った状態で書けるように机の高さを調整したり、黒板のようなものに書かせてあげてもいいと思います。
床で描きたい場合、水で落ちるクレヨンでも、カーペットに付くと落ちづらいので、新聞紙などの上に画用紙を置きましょう。
1歳向けお絵かきのやり方
1歳児にお絵かきについて、親の心構えとやり方をご紹介します。
親の心構え
・子供に思い切り表現させる。
・子供の絵を評価しない。
大人は「花を描いてみようか〜」など、お絵かきのやり方につい口を出してしまいます。
でも、お絵かきは自己表現の場なので、子供が思い切り描きたいようにやらせてあげましょう。
収拾がつかなくならないように、床や机には描いてはいけない等、最低限のルールは決めた上で、自由にやらせてあげれば、親子で楽しくお絵かきができます。
また、子供が描いてくれた絵は上手や下手などの評価はせず、「丸が書けたね〜」と表現した事を認めてあげる声かけをしましょう。
お絵かきのやり方
初めて描く時は、以下手順で親がお手本を見せてあげましょう。
①子供と一緒にクレヨンと画用紙を準備します。
②親がクレヨンのにぎり方をよく見せます。
③ゆっくりと画用紙に点や丸などを描いて見せます。
④子供がやりたいようであれば、やらせてあげます。やりたくないようであれば、無理にやらせずに、時間をおいてまた誘ってみましょう。
描き方を教えたい場合は、点→曲線→ジグザグ→丸の順番で、少しずつステップアップしていきましょう。
親がやると、子供もマネして描くようになりますが、描かないからといって強制する事はせず、自由に描かせてあげましょう。
1歳児には指先を動かす知育玩具もおすすめです!指がよく動くとお絵かきも上手にできるようになりますよ!こちらの記事で1歳向け知育玩具をご紹介しています。
1歳児のお絵かきの様子
わが家では1歳半頃になると、上の子のマネをしてお絵かきをしたがるようになりました。
普通のクレヨンは細くて持ちにくいため、ベビーコロールを用意し、お絵かきを始めました。
最初は左右に線を書くだけでしたが、そのうちグルグルと大きく円を書くようになりました。
クレヨンで書くと色が出るのが面白いようで、スケッチブックの紙を自分でめくりながら、15分ほど熱中して描き続けていました。
他のお仕事は5〜10分くらいで終了するのに比べると明らかに集中する時間が長いです。
1歳8ヵ月頃になると、太い普通のクレヨンを3本指でにぎれるようになりました。
お絵かきしたい時にクレヨンとスケッチブックを自分で持ってきます。
クレヨンを箱に戻すところを見せると、真似して一つ一つ箱に入れていきました。
手首をうまく回して小さな円も描くようになりました。好きな色が出てきて、いつもまず先に青のクレヨンを使います。色の違いも段々と分かってきたようでした。
1歳11ヶ月になると、人の顔を描くようになりました。目や口を小さな円で器用に描いています。
半年の間にクレヨンの扱いがうまくなってきたのに驚きました。
お絵かきの効果
本人がやりたいという気持ちで始めたので、
15分以上という長い時間を集中して取り組んでいました。
今までこれほど集中した事がなかったので、とても貴重な経験でした。
また、道具を準備したり、片付けたりする事も覚えてきました。1歳ながらも自立への一歩を踏み出したようで、嬉しかったです。
まとめ
1歳児はまだ本格的に絵を描くという事は難しいですが、指先を発達させたり、集中力や自立心を養うなど、別の効果があります。
安全に配慮しながら、親子で楽しくお絵かきをしてみてください。