子供が文字に興味を持つようになり、字を書かせてみたら、ふにゃふにゃしてうまく書けない!こんな事はありませんか?
こんな時は、文字を書かせたいという気持ちはグッとおさえて、まずは鉛筆に慣れる運筆トレーニングからやってみましょう!
ここでは、文字を書く前におすすめの運筆トレーニングのやり方をご紹介します。
やり方が大事!運筆トレーニングは何歳から始める?
クレヨンと違い、鉛筆はある程度筆圧がないと思い通りに線を書けません。
ひらがなは縦、横、斜めの直線や曲線が混ざった文字なので、初めて鉛筆を握る子供にはとても難しいものです。
せっかく書きたいという気持ちがあっても、うまく書けないと、やりたくなくなってしまうので、まずは少しずつ鉛筆に慣れる事から始めてみましょう。
年齢は3歳以上が目安ですが、親指、人差し指、中指の3本指を思い通りに動かせないと鉛筆を握れないので、子供の様子を見ながら、運筆トレーニングに取り組んだみてください。
まずは鉛筆を握ってみよう!
①親指と人差し指で鉛筆を持ちます。
②2本指だと上手く書けない事を子供に示してから、中指で下から支えます。残りの指を中指につけます。
③小指の脇を紙の上にそうっとのせて、左手で紙をおさえます。
最初は4Bや2Bの短めの三角えんぴつが使いやすいです。
くもんの鉛筆は太い三角鉛筆なので、通常の鉛筆削りでは削れません。専用の鉛筆削りを使いましょう。通常の太さの鉛筆も削れるようになっています。
ステップ別に運筆トレーニングのやり方をご紹介!
家庭でも手軽に取り組める運筆トレーニングのやり方をいくつかご紹介します。
やり方1:なぞり書き
最初は薄く書かれた直線、曲線などをなぞります。最初はなぞるだけでも意外と難しいです。
やり方2:点つなぎ
点と点を直線で結ぶと絵柄になります。
点と点の間には線がないので、線無しでも直線が書けるようになったら、取り組んでみましょう。
絵柄ができたら、ぬりえをすると更に運筆トレーニングになります。
やり方3:めいろ
スタートからゴールまで、壁に触れないように真ん中に線を引くようにしましょう。
直線、曲線、波線など、いろいろな線を引くトレーニングになります。
難しい迷路になると道も狭く、長くなり、線を引くのが難しくなるので、年齢にあったものを選ぶのがおすすめです。
やり方4:ぬりえ
色鉛筆で少し細かい絵柄を塗ってみましょう。
はみ出さないように、きれいに色を塗ろうとすると筆圧が必要になります。
やり方5:お絵かき
自由にお絵かきをすると運筆トレーニング以外に、自己表現力も身に付きます。
紙と鉛筆さえあれば、どこでもいつでも取り組めるのが魅力です。
運筆ドリルもおすすめ!
いろいろな運筆練習をやらせたいけれど、毎回プリントを印刷するのは大変という場合は、運筆トレーニング用のドリルを使うやり方もあります。
①2歳〜4歳 はじめてのおけいこ(学研)
直線から始まり、曲線、ジグザグ線とステップアップしていきます。
線の練習が終わると、簡単な迷路、ひらがな、数字にも取り組めるようになっています。
わが家でも学研ドリルの可愛い絵柄と紙質が好きで使いました。
②はじめてのおけいこ(くもん)
短い縦線、曲線、ジグザグ線と徐々にステップアップしていき、最後にせまい道幅や長い線を引くところまで練習します。
絵のなかで楽しみながら、基本運筆力と集中力を身につけていきます。
③はじめてのワーク 2・3・4歳(こどもチャレンジ)
かわいい絵と一緒に直線、曲線などのやさしい運筆トレーニングができます。
また、1~5までの数量、大きさや長さの比較、図形や色を使った論理問題まで取り組む事ができます。
④モンテッソーリ教具メタルインセッツ
モンテッソーリ教育では運筆の練習にメタルインセッツという教具を使います。
感覚教具の幾何タンスと同じ幾何学図形から成り、それをはめる枠があります。図形や枠を紙に当ててなぞり書きをしながら運筆練習をします。
市販品は高価で、手作りするのも大変なので、わが家では運筆ドリルを使用しました。
本格的にモンテッソーリ式運筆練習をしたい方はぜひ検討してみてください。
実感!運筆トレーニングの効果
最初は中指をまっすぐに伸ばしてえんぴつを持っていましたが、何度も運筆トレーニングをするうちに正しい握り方が身につきました。
線をなぞるだけでもふにゃふにゃしたのに、書いているうちに直線や曲線がしっかりとしてきて、えんぴつをコントロールできるようになってきました。
ひらがなは直線や曲線が混ざり合う難しい文字ですが、ひらがなを書き始める基礎ができました。
まとめ
運筆トレーニングのやり方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
鉛筆で線を書くにもゆっくりステップを踏みながら練習する事が重要です。
少しずつ上達していくと子供も鉛筆を使うのが楽しくなってくるはずです。
子供に合う教材を使って、楽しく運筆トレーニングをしてみてください。
鉛筆に慣れてきたら、砂文字板を使ってひらがなの字形や書き順、読み方を練習しましょう。
砂文字板の記事はこちらをご参照ください。