ひらがなが読めるようになってきたら、いよいよ文字を書く練習が始まります。
ひらがなの字形は直線、曲線、はらい、止めなど、書き方に特徴があるので、少しずつステップアップしながら練習を進めていくのがコツです。
ここではモンテッソーリ教育をヒントに、ひらがなの書き方と教材をステップ順にご紹介します。
モンテッソーリのひらがな教材とは?
モンテッソーリ教育は子供の成長に合わせて少しずつステップを踏みながら学んでいきます。
言語教育も驚くほど丁寧にステップが分かれていて、それぞれに特徴のある教材を使用します。
今回はひらがなの書き方の練習教材をご紹介します。
ひらがなの書き方に進む前にひらがなの読み方を練習しておくとスムーズですので、こちらの記事「移動五十音の箱」もご参照ください。
ステップ1:砂トレイで書く
筆圧が弱くても書く事ができ、書いた後にすぐに消す事ができます。
砂に書いたり、消したりするのが楽しくて、文字の練習が進みます。
ステップ2:サインペンでなぞり書き
えんぴつよりも滑りが良く、筆圧が強くなくても書けるサインペン。
砂トレイよりもはっきりと文字を書く事ができます。
わが家では、くもんの「書き方カード」を使って文字の形や書き順を覚えました。
「書き方書カード」は3種類(ひらがな、カタカナ、アルファベット)があり、付属のサインペンで書いて、消して、何度でも使えます。
表には書き順が書いてあり、裏は書き順無しなので、二段階のステップで学習できます。
滑りの良いサインペンを使う事でストレス無く書く練習ができ、子供も楽しく取り組めます。
ステップ3:えんぴつでなぞり書き
サインペンに慣れてきたら、いよいよ鉛筆でなぞり書きをします。
モンテッソーリ教育では、トレーシングペーパーでなぞり書きをします。
バインダーにお手本とトレーシングペーパーを挟み、手で紙を抑えて、正しい書き順でなぞっていきます。
ステップ4:市松模様の紙に書く
なぞり書きに慣れてきたら、お手本を見ながら書いてみましょう。
モンテッソーリ教育では、市松模様の紙を使って、マス目に書く練習をします。
慣れないうちは、お手本を見ながら書いているとすぐに疲れてします。
市松模様の紙は、色がついているマス目だけに文字を書くようになっており、全部のマス目に書かなくても「1枚書き終わった!」という達成感を感じられます。
最初は親と交代で書いても良いですし、慣れてきたら、自分ですべて書けるようにしていきましょう。
なぞり書き、自力書きも練習できるおすすめ市販ドリル!
トレーシングペーパーでのなぞり書きや市松模様の紙を準備するのが大変な場合は、市販のひらがなドリルを活用してみましょう。
まずはひらがなの清音がたくさん練習できる幼児用ドリルを選ぶと良いです。
どのドリルがいいか迷う場合は、少しずつステップアップしていける「学研」か「くもん」のドリルがおすすめです。
くもんのおすすめドリル
①はじめてのひらがな 1集
書きやすいひらがな10文字を練習します。
運筆練習から始まり、一筆で書ける「し・つ・く・へ・て・そ・の・ひ・ろ・る」を書けるようになります。
②はじめてのひらがな 2集
運筆練習から始まり、書きやすい順にひらがな24文字を練習します。
③やさしいひらがな 1集
書きやすい順にひらがな清音45文字を練習します。
練習したひらがなを、5文字ずつ復習するようになっていて、太い線をなぞることから、自力書きへと、少しずつ難しくなる構成です
④やさしいひらがな 2集
あ行からぱ行まで50音順に、清音・濁音・半濁音を練習します。
なぞり書きから自力書きへと、少しずつ難しくなる構成になっています。
⑤ひらがなおけいこ
清音、濁音に加えて、促音、拗音が練習できます。
ひらがなの読み書きの仕上げができます。
学研のおすすめドリル
①3歳 ひらがな
「あ」から「ん」まで、清音46文字の形を、書きやすい順に覚えていきます。
文字も大きめで書きやすく、所々にシールを使ったワークも出てきます。
②4歳 ひらがな
「あ」から「ん」までの清音46文字に加えて、「が」~「ぼ」までの濁音、「ぱ」~「ぽ」までの半濁音を練習する事ができます。
③5歳 ひらがな
清音46文字、(半)濁音に加え、促音(っ)、拗音(ゃ・ゅ・ょ)、拗促音、拗長音を練習する事ができます。
まとめ
モンテッソーリ教育のひらがな教材をステップ順にご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
字形が複雑なひらがなをきれいに書くためには、いくつかのステップを踏んで練習していく必要があります。
親子で文字を書く楽しさを感じながら、取り組んでみてください。