ひらがなに興味を持ち始めたら、砂文字板を使って字形、書き順、読み方を覚えていきましょう。
子どもは手で触れて、目で見て、発音して、と五感で感じながら覚えると効果的です。
五感を使ったひらがな練習にぴったりの砂文字板の開始時期、使い方、手作り方法などをご紹介します。
砂文字板はどんな教具?
9cm✕14cmの長方形の木製の板にひらがなの各文字を砂で書いたものです。
文字を触るとザラザラとした感触があります。
感覚教具の触覚板とつながるように砂の文字で作られています。
砂文字板は何歳からできる?
運筆練習に十分取り組み、いろいろな線が書けるようになってきたら、砂文字板に取り組んでみましょう。
年齢は3歳半以降が目安ですが、お子さんの成長を見ながら、取り組んでみてください。
運筆練習については、こちらをご参照ください。
知っておきたい!砂文字板のねらい
砂文字をなぞる事で視覚と触覚を使ってひらがなを感じるができます。
文字を手でなぞりながら、読む事で文字の字形、書き順、読み方が定着しやすくなります。
砂文字板の使い方
わが家では砂文字板の代用として、ゆびなぞりカードを使用しましたので、ゆびなぞりカードで説明します。
砂文字板でもやり方は同じですので、ご参照ください。
ステップ1 文字の書き方、読み方を学ぶ
①字形、読み方が明確に違う2つのひらがなを選びます。例として「く」と「り」を選んだ場合をご紹介します。
②カードの左の余白に左手を添えて、抑えます。
②右手の人差し指と中指の2本で文字をゆっくりとなぞった後、文字の発音します。2〜3回繰り返します。
③もう一方の文字も同様に行います。
ステップ2 文字の読み方を練習する
①ステップ1を行った後、机の上に2枚の文字板を置き、三段階の名称練習を行います。
- 親が「これは〇です」と教える。
- 親が「〇はどれですか?」と聞いて、子供に指さしてもらう。
- 親が「これは何ですか?」と聞いて、子供に「これは〇です」と答えてもらう。
名称練習の時に文字をなぞりながらやると効果的です。
他の文字に変えて、ステップ1、2を繰り返します。
46文字すべてを行うにはだいぶ時間がかかるため、絵本などで読み方を覚えた文字は省き、読み方がわからない文字を中心に行っても良いと思います。
砂文字板は手作りもできる!
砂文字板は手作りもできます。一般的に知られている方法をご紹介します。
サンドペーパーで作る
サンドペーパーをひらがなの形に切り、厚紙に貼ります。
わが家は砂文字板は作りませんでしたが、砂数字板は作りました。
作り方は砂数字板と同じで、数字がひらがなに変わるだけですので、砂数字板の記事をご参照ください。
砂数字板でも10文字で1時間以上かかったので、ひらがな46文字となると、根気が必要な作業にはなります。
グリッターグルーで作る
文字の上にグリッターグルーを塗って乾かすとざらざらとした感触を得ることができます。
サンドペーパーを切って貼る作業が無い分、手間が省けます。
100均などで安いひらがなカードを買って、グリッターグルーを塗ってもいいですね。
砂文字板を購入する場合は?
ひらがな56文字を手作りするのは結構大変なので、市販品もご紹介します。
本格的なモンテッソーリ教具は割高ですが、コスパの良い代用品もあります。
①砂文字板
木板なので割高ではありますが、本来のシンプルなモンテッソーリ教具を使いたいという方向けです。
②モンテッソーリBoxもじ(学研)
砂文字カード46枚には文字部分にざらざらとしたUV加工がされていて、書き順の番号が振ってあります。
砂文字カードを使った20の活動や、もじやことばを学ぶための活動が紹介された冊子もついています。
③すなもじ あいうえお(しののめモンテッソーリ子どもの家)
砂文字板の絵本版、イラストも満載です。
特殊な”ざらざら加工”が施されたひらがな五十音を指でなぞって文字の正しい形を習得します。
④ゆびなぞりカードひらがな(くもん)
文字部分にはざらざら加工のかわりに、溝がほってあり、書き順の番号が振られています。
文字は小さめですが、手に入れやすい価格なので、わが家も利用しました。
砂文字板にはこんな効果があった!
手で触りながら書く事で、記憶に定着するようで、書き順を覚えるのが早かったです。
くもんのゆびなぞりカードを使いましたが、文字の部分がへこんでいる感触が面白いようで、何度も触って楽しんでいました。
まとめ
砂文字板についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
手作りしようとすると少し大変ですが、代用品なども市販されています。
うまく活用しながら、お子さんと楽しくひらがな練習に取り組んでみてください。
ひらがなの字形や読み方を覚えてきたら、移動五十音を使った練習にも取り組んだみてください。