子どもの生活に身近な数字。
子どもが「いち、に、さん・・・」と言い始めても、本当に数字が読めるかどうか、気になりますよね。
数字を見て、読めるようになるのは何歳なのでしょうか?
ここでは数字を読めるようになる年齢、読むための教材、読み書き練習の方法をモンテッソーリの算数教育を参考にご紹介します。
実際に教材に触れて、体験しながら学ぶモンテッソーリ教材「砂数字板」は知識も確実に定着していくのでおすすめです。
是非、親子で一緒に取り組んでみてください。
数字が読めるのは何歳?砂数字板を使って練習しよう!
早いお子さんでは3歳くらいから「いち、に、さん・・・」と言えるようになります。
しかし、数字を見て、数量を理解し、読めるようになるのは、4歳くらいからと言われています。
ちょうど指先も発達し、鉛筆を握って数字を書くのに適した時期にもなるので、4歳頃から本格的に数字を読む練習を始めるのがいいと思います。
モンテッソーリの算数教育では、数量(数の大きさ)を理解する教具「算数棒」と、数字(文字)を理解する「砂数字板」があります。
まずは算数棒で数量を体感した後に、砂数字板を使って数字を読めるように練習していきましょう。
算数棒については、こちらをご参照ください。
数字が読めるようになる!砂数字板ってどんな教具?
9cm✕14cmの長方形の木製の板に0から9までの数字を砂で書いたものです。
数字を触るとザラザラとした感触があります。
モンテッソーリ教育では手の感覚を養う触覚板という教具があり、同じように砂を吹き付けていて、ざらざらとした感触があります。
砂数字板は触覚板とつながるように砂の数字で作られています。
なぜ砂数字板を使って数字を読むの?
砂数字をなぞる事で視覚と触覚を使って数字を感じる事ができます。
数字を手でなぞりながら、読む事で数字の書き方と読み方が定着しやすくなります。
砂数字板を使って数字を読んでみよう!
ステップ1 数字の書き方を学ぶ
①「1」の砂数字板の左の余白に左手を添えて、板を抑えます。
②右手の人差し指と中指の2本で数字をゆっくりとなぞった後、「いち」と読みます。2〜3回繰り返します。
③「2」以降の数字も同様に行います。「0」は前回の算数棒に出てきていないため、一番最後にします。
ステップ2 数字の書き方と読み方の練習
①ステップ1を行った後、机の上に砂数字板をバラバラに置き、「1」をなぞってください、「2」を取ってください等と指示をして、動作と一緒に数字を覚えていきます。
②「1」の砂数字板を指して「これはいくつですか?」と尋ね、1と読めたら、なぞらせます。「2」以降も同様にします。
※1から0までを一気に行うのが難しい場合は、ステップ1からステップ2を「1と2」、「3と4」という具合に2つずつに分けて少しずつ取り組んでみてください。
砂数字板は手作りできる?
砂数字板は家庭でも手作りできます。
・数字の見本
・紙やすり
・厚紙(縦9cm✕横14cm)10枚
数字の見本
紙に0から9までを印刷して切り抜いたもの。
数字のサイズは縦7cm×横5cm以内が目安です。
紙やすり
0〜9までの数字が入る大きさ(A4サイズ程度)のものを準備します。
あまり粗いと指が痛くなるかと思い、我が家では触覚板で使用した一番きめ細かい粗さの紙やすりを使いました。
厚紙
折れない厚さであればなんでも良いですが、茶色のダンボールですと、紙やすりと同じ色になり見づらくなりますので、ご注意ください。
我が家では100均ショップの白の板目表紙を購入し、9cm✕14cmにカットしました。
手作り方法
①数字の見本を作ります。パソコンで作成しても、手書きでも良いです。作成した数字を切り抜きます。
②数字を裏返しにして、紙やすりの裏側にノリで貼ります。
③紙やすりを数字に合わせて切り抜きます。
④厚紙に紙やすりの数字を貼ります。
右利きの場合は左手で板を抑えるため、左側に余白を作ります。左利きの場合は反対です。
我が家では両方で使えるように左右に余白を作り、真ん中に貼っています。
手作りが大変な場合は、砂数字板の市販品を購入する事もできます。
効果を実感!砂数字板で数字が読めた!
砂数字のざらざらした感触が気なるようで、何度も砂数字板をなぞっていました。
ただ見て覚えるよりも、実際に触って感じて読む事で数字の書き方と読み方の定着がスムーズでした。
砂数字板を始める前はいくつかの数字が何となく読める程度でしたが、何度か砂数字に触れる間にすべての数字の書き方と読み方を覚える事ができました。
まとめ
数字が何歳から読めるようになるのかご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
砂数字板は家庭でも手作りができ、子供と楽しく数字を読めますので、4歳頃になったら、ぜひ取り組んでみてください。
数字の読む事ができるようになったら、算数棒と数字カードを使って数量(数の大きさ)と数字(文字)を一致させてみましょう。
幼児でも「数とはどういうものか」という数の概念が楽しく学べます。
算数棒と数字カードについては、こちらをご参照ください。