ひらがなに興味を持ち始め、少しずつ読めるようになってきても、五十音すべてを覚えるのは大変です。
モンテッソーリ言語教育では、五十音の箱を使ってひらがな練習します。
練習方法の1つに「移動五十音」があり、子供も楽しみながら文字を学べます。
ここでは、ひらがなを学びたいお子さんにおすすめの移動五十音の開始時期、使い方、手作り方法などをご紹介します!
移動五十音はどんなモンテッソーリ教具?
五十音の文字がカードに書かれていて、五十音の配列と同じ順番で箱の中に収納されています。
市販品も販売されていますが、家庭で手作りする事もできます。
手作り方法は後ほどご紹介します。
知っておこう!移動五十音のねらい
五十音のカードを使いながら、日本語の音の種類や1文字1音節になっている事を理解します。
五十音の箱の中からカードを出し入れする事で、五十音の行と段と音のしくみを覚えていきます。
移動五十音はいつからできる?
砂文字板で一文字ずつ、ひらがなの字形や発音に十分触れた後に取り組んでみましょう。
年齢としては4歳以降が目安ですが、子供の成長を見ながら進めてください。
いろいろある!移動五十音の使い方
移動五十音は子供が文字を学ぶ段階に応じて、いろいろな使い方ができます。
ステップ順に使い方をご紹介します。
1. 文字並べ
同じ文字カードをペアにして並べたり、自由に並べたりして文字に親しみます。
2.五十音並べ
移動五十音の箱に入っている文字と同じ文字を重ねて、五十音の配列を覚えます。
慣れてきたら、文字がないところに正しい文字を置く練習をしてみましょう。
3.文字合わせ
絵カードと同じ文字を五十音の箱から探して、絵カードの下に並べます。
一文字一音節である事を理解しながら、五十音の配列も覚えます。
4.文字探し
文字が黒丸に変わった絵カードを使います。絵カードを読み、文字の発音を聞いて、五十音の箱から文字を選んで並べます。
移動五十音の作り方をご紹介!
移動五十音を家庭で手作りする方法をご紹介します。
移動五十音の手作り材料
・小物ケース 1〜2個
・ひらがなカード
・メラミンスポンジ 30個程度
小物ケース
100均ショップにいろいろなサイズが売っていますが、五十音表に合わせるため、縦の仕切りは5個以上、横の仕切りは10個以上あるものを選びます。
仕切りが足りない場合には、ケースを2つ使いましょう。
ケース内の仕切りサイズは3cm×3cmくらいになっているものがおすすめです。
ひらがなカード
小物ケースの仕切りのサイズに合わせて厚紙をカットして作ります。
仕切りの中に入れるので、仕切りよりも少し小さめに作りましょう。
メラミンスポンジ
小物ケースの仕切りのサイズと同等、もしくは少し小さいサイズのものを準備します。
100均ショップに数十個入りものが売っています。
移動五十音の手作り方法
①ひらがなカードを厚紙で作ります。
同じ文字が2度出てくる単語もあるので、1文字あたり最低2枚以上は作ります。
裏側をカタカナにしておくと、カタカナ練習の時も使えて便利です。
②メラミンスポンジを三角形にカットします。
四角のスポンジを斜めにカットして2つに分け、小物ケースの仕切りに置きます。
小物ケースに入らない時はカッターで削って大きさを調整してください。
③ひらがなカードを五十音順に仕切りに並べて、出来上がりです。
手作りする時間がない場合は、材料を揃えるのが大変な場合は、市販品もあります。
モンテッソーリ教具として販売されている移動五十音の箱です。
移動五十音の箱のしくみが取り入れられた「あいうえお盤」(くもん)もあります。
実感!移動五十音の効果
動物、植物、鳥などのカードに書いてあるひらがなを1つずつ読みながら、同じ文字を移動五十音の箱から探し、並べていきます。
並べ終わったら、また箱に返すという事を繰り返していくうちに、動物の名前、ひらがな、五十音を同時に覚える事ができました。
手を動かしながらやるとゲームのようで、楽しく取り組む事ができました。
まとめ
移動五十音についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
移動五十音には子供に合わせて、いろいろな使い方ができ、家庭でも手作りできます。
ぜひお子さんと移動五十音を使って、楽しくひらがなの練習をしてみてください。
ひらがなが読めるようになってきたら、ひらがな書きに取り組んでみましょう。
ひらがなを書き方については、こちらの記事をご参照ください。