五感が発達が目覚ましい子供の時期に、いろいろな事を体験させてあげるのがモンテッソーリの感覚教育。
のちに言語教育は算数教育にもつながる触覚板はとても重要な体験になります。
触覚板は手作りもできますので、ぜひ取り組んでみましょう。
ここでは、触覚板を作り方や開始年齢、使い方、効果をご紹介します。
触覚板は手作りできる!作り方をご紹介
触覚板はホームセンターや家庭にある材料で簡単に手作りする事ができます。
ここでは触覚板という教具と作り方をご紹介します。
触覚板ってどんな教具?
触覚板には第1セットと第2セットがあります。ここでご紹介するのは家庭用の簡易版になります。
第1セット
粗い面の板と滑らかな面の板が各1枚ずつあります。
大きさは12cm(たて)✕9cm(よこ)程度です。
第2セット
粗さから滑らかさまで5段階になった板が2枚ずつ対になっています。2枚✕5組で合計10枚あります。
触覚板の作り方をご紹介!
・紙やすり・・・5段階の粗さで別に各2枚ずつ
・厚手の紙・・・10枚
紙やすり
紙やすりを粗さ別にを5種類ほど揃えます。
ホームセンターなどでは実際に触れる見本が置いてありますので、自分で触って粗さを確かめて購入できます。
厚手の紙
触覚板は木の板でできていますが、揃えるのが大変なので、ダンボールなどの厚紙で代用しましょう。
手作り方法
①紙やすりを9cm×11cmくらいにカット、厚紙を10cm×12.5cmにカットします。カットするサイズは目安ですので、多少変わっても問題ありません。厚紙は紙やすりよりも大きめにしましょう。
カットした厚紙の端が気になる場合は、テープでコーディングするなど手触りが良くなるように処理をしてください。
②両面テープやボンドを使って、紙やすりをダンボールに貼ります。第1セットで使用する滑らかな板は段ボールの表面そのままでも良いですし、紙やビニールなどを貼っても良いです。
↓手作りするのが大変な方は市販品もあります。
触覚板は何歳からできる?
モンテッソーリの感覚教育は2歳半頃から始めるのが目安になっています。
しかし、実際には日常生活の練習やこども園の生活にある程度慣れた3歳前後から始める場合が多いようです。
触覚板は視覚教具の円柱さしが終わったら、始めてみましょう。
知っておきたい!触覚板のねらい
粗さ、滑らかさを触覚を通じて体感する
様々な粗さや滑らかさの板に触れ、対にしたり、段階付けたりする事で、手の触覚が洗練されていきます。
モンテッソーリの感覚教育の次に始まる算数教育や言語教育では、砂文字や砂数字をなぞりながら文字や数字を覚えていきます。
触覚板は算数教育や言語教育にもつながる重要な教具になります。
ゆっくりStep up!触覚板の使い方
触覚板を使う前に、指先を温めて、触覚を敏感にします。
お湯で手を洗ったり、ビロードで擦ったりするといいです。
第1セットの使い方
①粗い面の板を出して置き、左手で板の左隅を押さえ、右手で粗い面を撫でます。
親指以外の4本指で、手首を柔軟に動かしながら、上から下に向かって撫でるようにします。
子供が撫でている時に、親は「粗いね」、もしくは「ざらざらだね」と声をかけて、動作と名称を関連づけます。
②滑らかな板も同様に行います。
子供が撫でている時に、親は「滑らかだね」もしくは、「つるつるだね」や「すべすべだね」と声をかけます。
※子供に言う時はどれか一つの名称に統一しましょう。
第2セットの使い方
触覚板合わせ
①一番粗い板と一番粗くない板を(きめの細かい板)を一対ずつ、合計4枚準備します。
※わかりやすく一番粗い板をA1、A2、きめの細かい板をB1、B2とします。
②一番粗い板(A1)を子供に撫でさせます。次にきめの細かい板(B1)を子供に撫でさせ、同じ粗さか尋ねます。「違う」と答えたら、A1の右横にB1を並べます。
第2セットの板を撫でる時は人差し指と中指の2本を使いましょう。のちに言語教育の砂文字板、算数教育の砂数字板を2本指で撫でる事前練習になります。
③一番粗い板(A2)を出して、子供に撫でさせ、同じ粗さの板があるか尋ねます。
A1の板を答えたら、A1の板にA2の板を重ねます。
④きめの細かい板(B2)を出して、子供に撫でさせ、同じ粗さの板があるか尋ねます。
B1の板を答えたら、B1の板にB2の板を重ねます。
⑤2組の板合わせができたら、板を少しずつ増やしていき、最後は5組同時に板合わせをしてみましょう。
※慣れてきたら、目隠しをしてやってみましょう。
粗さの順に並べる
①5段階の粗さの板を各1枚ずつ準備し、机に順不同に並べます。
②1枚の板を選んで、子供に撫でさせます。次にもう1枚を選んで、子供に撫でさせます。粗い板を左側、次に粗い板を右側に並べます。
③5枚全て同様に撫でて、左から右に粗さの順に並べます。
※慣れてきたら、目隠ししてやってみましょう。
触覚板は手作りできる!
触覚板は簡単に手作りする事ができます。作り方をご紹介します。
・紙やすり・・・5段階の粗さで別に各2枚ずつ
・厚手の紙・・・10枚
紙やすり
紙やすりを粗さ別にを5種類ほど揃えます。
ホームセンターなどでは実際に触れる見本が置いてありますので、自分で触って粗さを確かめて購入できます。
厚手の紙
触覚板は木の板でできていますが、揃えるのが大変なので、ダンボールなどの厚紙で代用しましょう。
手作り方法
①紙やすりを9cm×11cmくらいにカット、厚紙を10cm×12.5cmにカットします。カットするサイズは目安ですので、多少変わっても問題ありません。厚紙は紙やすりよりも大きめにしましょう。
カットした厚紙の端が気になる場合は、テープでコーディングするなど手触りが良くなるように処理をしてください。
②両面テープやボンドを使って、紙やすりをダンボールに貼ります。第1セットで使用する滑らかな板は段ボールの表面そのままでも良いですし、紙やビニールなどを貼っても良いです。
簡単にできますので、ぜひ手作りしてみてください。
実感!触覚板の効果
5段階の粗さの触覚板を、親指、人差し指、中指でよく触りながら、「こっちの方がざらざらしている」と言いながら、粗さの順に並べ替えていました。
目隠しをする事で指先に感覚を集中しやすくなりました。触る作業はとても楽しかったようで、何度もやりたい!といいながら、取り組む事ができました。
まとめ
触覚板は、モンテッソーリ言語教育の砂文字板や算数教育の砂数字板につながる感覚教具になります。
簡単に手作りするのも簡単ですので、お子さんと一緒に楽しく粗さの違いを体感してみてください!