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使い方がたくさん!円柱さしの魅力をご紹介!モンテッソーリの感覚教育①

モンテッソーリの感覚教育を始める時にまず最初に使う視覚教具が円柱さしです。

円柱をブロック穴に入れるだけのとてもシンプルな教具に見えますが、実は使い方のバリエーションは多く、その設計にもちゃんと狙いがあります。

ここでは、円柱さしの狙い、使い方、効果など解説しながら、円柱さしの魅力をお伝えしていきたいと思います。

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円柱さしってどんな教具?

木製で4組(A、B、C、D)あり、つまみのついた10個の円柱と、10個の穴を持つブロックのセットです。

それぞれの円柱さしの内容は以下の通りです。

1.円柱さしA:高さが変化

円柱の直径が一定(2.5cm)で、高さが0.5cmずつ減少します。

高さだけが変化している一次元の円柱さしです。

高さは最高5.5cmから最低1.0cmとなっています。

2.円柱さしB:太さが変化

円柱の高さが一定(5.5cm)で、直径が0.5cmずつ減少します。

太さだけが変化している二次元の円柱さしです。

太さは最太5.5cm、最細1.0cmとなっています。

3.円柱さしC:高さと太さが変化

円柱の直径と高さが同時に減少します。

太さと高さが同時に変化する三次元の円柱さしです。

最大で直径5.5cm/高さ5.5cm、最小で直径1.0cm/高さ1.0cmとなっています。

4.円柱さしD:高さと太さが変化

円柱の直径が減少し、高さが増加します。

太さと高さが逆に変化する三次元の円柱さしです。

直径5.5cw/高さ1.0cmから、直径1.0cm/高さ5.5cmまであります。

円柱さしは何歳から使い始めるの?

感覚教育は2歳半頃から日常生活の練習と並行して行う事になっていますが、実際には日常生活の練習やこども園の生活にある程度慣れた3歳前後から始める場合が多いようです。

円柱さしは感覚教育の中では一番最初に取り組むお仕事になるため、開始年齢は一般的に3歳前後となります。

Information

モンテッソーリの感覚教育は、子どもの理解に合わせて内容がステップアップしていくので、教具についても取り組む順番が決まっています。

このサイトでは取り組む順番がわかるように、タイトルに番号を付けています。

【モンテッソーリの感覚教育①】→【モンテッソーリの感覚教育②】という具合になっていますので、ご参照ください。

円柱さしの狙い

1.三本指でつかむ動作を練習する

円柱さしのつまみは小さな球体になっているためにつまむ時に親指、人差し指、中指の3本を使います。

このつまむ動作は、お箸や鉛筆をつかむ力の基礎となります。

何度も円柱さしのお仕事を繰り返す事で、3本指でつまむ動作が洗練され、手先が器用になります。

3本指を使う事で脳の発達にも良い影響を与えます。

2算数教育への導入

4歳頃から始まるモンテッソーリの算数教育では十進法を学びます。

十進法にスムーズに入っていけるように円柱さしは1組10個になっており、自然に「10」という数に親しむ事になります。

また、それぞれの円柱さしは長さ、面積、体積が変化するものになっているため、1次元(長さ)、二次元(面積)、3次元(体積)の量の変化を視覚で感じ取れるようになっています。

3自ら誤りに気付く

10個の円柱がぴったり入る穴はそれぞれ1つしかありません。

正しい円柱を入れないと、穴の直径や高さにぴったり合わなかったり、入れられなかったりします。

高さが合わない
太さが合わない

円柱さしは目で見て、自ら誤りだと気づく設計になっています。

「自ら誤りに気付く」というのは、社会で生きていく上で非常に重要な能力の一つです。

モンテッソーリ教育でも「自ら誤りに気付く」能力を育てるために、それぞれの教具において、誤りに気付けるよう工夫された設計になっています。

円柱さしの使い方

円柱さしは4組ありますが、難易度は易しい順番にB→C→D→Aとなっています。

簡単な使い方から順にご紹介しますので、円柱さしBから始めてください。

初めて使う時には円柱さしのつまみ方(親指、人差し指、中指の3本でつまむ)を見せてあげてください。

三本指でつまむ

ステップ1 円柱に合うブロックの穴を見つける

円柱をすべて抜き出し、順不同になるように置きます。

ブロックの置くに順不同に置く

任意の円柱を1個つまみ、同じ大きさの穴を見つけてはめ込みます。

ステップ2 任意のブロック穴に合う円柱を見つける

ブロックから円柱をすべて抜き出します。親が任意の穴を指さし、その穴に合う円柱を子どもに探させ、はめ込ませます。

ステップ3 端から順番にブロックの穴に合う円柱を見つける

ブロックの穴について、端から順番に合う円柱を見つけてもらいます。

難易度は低いですが、ステップ6で行う大小の段階づけへの導入となります。

ステップ4 2個以上の円柱さしを組み合わせて行う

ステップ1が終わった円柱さしを複数組み合わせてステップ1からステップ3を行います。

使う組数が増えるほど、難易度が上がっていきます。

①円柱さし2組を使う場合の置き方

ハの字になるように置き、円柱は真ん中に出す

②円柱さし3組を使う場合の置き方

三角になるように置き、円柱は三角の中に出す

③円柱さし4組を使う場合の置き方

四角になるように置き、円柱は四角の中に出す

ステップ5 同一の円柱を見つける

4組のブロックから円柱を全部取り出し、直径と高さが同じ寸法のものを探し出して対にします。(5セットあります)

全部で5セットある

ステップ6 円柱を段階づける

ブロックから円柱を全部抜き出し、ブロックの穴の大きさの通りに円柱を並べます。

できたら、次は10個の円柱をバラバラに散らして置き、大きさの順に並べます。

ステップ7 円柱を1個抜き出し、見つける

円柱を大きさの順番に並べ、その中の1個を抜き取り、どこが抜けたかを探します。

どこから抜いたかを当てる

いろいろある!円柱さしから得られる効果

いろいろ使い方がある円柱さしですが、正しく使う事で得られる効果が多くあります。

①円柱をつまんで出し入れを繰り返す事で、目と手を協応させて動かす能力が育ちます。結果的に手先が器用になり、脳の発達も促進されます。

②視覚を通して、量を認識する事で、算数感覚が自然と身に付くようになります。

③円柱やブロック穴の状態を確認する事で、物事を注意深く観察する力を育てます。

④円柱と同じブロック穴を探したり、大きさの順に並べる事で論理的な思考力が育ち、集中力も身に付くようになります。

五感、観察力、思考力は数値では表せないため、非認知能力と呼ばれています。

これからの社会は今までの常識では計り知れない変化が起こる事が予想されます。

習った知識を使いこなすだけでなく、その知識から新しいものを生み出していくためには非認知能力を育てる事が重要です。

家庭でも手に入れやすいハーフサイズの円柱さし

いろいろな効果が見込まれる円柱さしですが、価格の相場は4組セットで2万円以上。ちょっと手が出しづらい価格です。

ご家庭用には円柱が5個のハーフサイズの円柱さしもあり、価格も4種類セットで3000円前後です。

ハーフサイズの円柱さしは、モンテッソーリ教具としてではなく、知育玩具として通販サイトでもよく見かけるので、手に入れやすいと思います。

ハーフサイズの円柱さしのデメリットとしては、円柱が5個であるため、本来の円柱さしと同じ使い方ができない部分があります。

でも、指先の発達を促したり、量の変化を感じ取るという目的はハーフサイズの円柱さしでも十分達成できると思います。

また、ハーフサイズの円柱さしには円柱にカラフルに塗装しているものがあります。

色付き円柱だとステップ4やステップ5を色で判断してしまう場合があるため、無塗装がおすすめです。

円柱さしの次のステップは?

円柱さしについて、いろいろと解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

円柱さしはただ円柱を抜きさしするだけではなく、ちゃんとした設計思想があり、得られる効果も大きい事が少しでもご理解頂けると嬉しいです。

円柱さしに十分取り組んだ後は、視覚三教具の一つ、「ピンクタワー」に取り組みます。

↓「ピンクタワー」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

参考書籍

当記事については、以下書籍を参考にしています。

モンテッソーリ メソッドシリーズ(感覚教育) 学研

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