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ピンクタワーで大小の違いを体感しよう!モンテッソーリの感覚教育②

モンテッソーリの感覚教育の中で視覚三教具と言われているピンクタワー、茶色の階段、赤い棒。

今回は大きさの違いを体感する教具「ピンクタワー」についてご紹介します。

ピンク色なので不思議と目を引きますが、最初見た時は積み木と同じかなと思ってしまいました。

シンプルな見た目ですが、実はきちんとした設計思想に基づいて作られた教具なんです。

この記事では、ピンクタワーの魅力を知って頂くため、その狙い、効果、使い方などを中心に解説していきたいと思います。

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ピンクタワーってどんな教具?

ピンク色の10個の木製の立方体からできています。

立方体の各辺の長さは10cmを最大として、1cmずつ減少しています。

最大の立方体は1000㎤(10cm×10cm×10cm)、最小の立方体は1㎤(1cm×1cm×1cm)となっています。

円柱さしのお仕事で使用した円柱さしCと同じく三次元の変化、つまり大きさの変化を表しています。

円柱さしC:大きさが変化する

円柱さしのお仕事については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ピンクタワーは何歳から使い始めるの?

ピンクタワーは、感覚教具の円柱さしのお仕事に十分親しんだ後に取り組みます。

対象年齢については、個人差があるため、明確に決まっていません。

但し、最初の円柱さしのお仕事を始めるのが一般的には3歳前後になるため、ピンクタワーに取り組むのも通常は3歳前半頃になります。

Information

モンテッソーリの感覚教育は、子どもの理解に合わせて内容がステップアップしていくので、教具についても取り組む順番が決まっています。

このサイトでは取り組む順番がわかるように、タイトルに番号を付けています。

【モンテッソーリの感覚教育①】→【モンテッソーリの感覚教育②】という具合になっていますので、ご参照ください。

ピンクタワーの狙い

手でつかんで大きさを体感する

ピンクタワーを扱う時は、立方体を一つ一つ手でしっかりつかんで運びます。また、つかみ方も決まっています。

最小の立方体は親指と人差し指でつかみます。

親指と人差し指でしっかりつかむ

片手で運ぶのが難しい大きさのものは、左手を底面に添えて、両手で持ちます。

底面に左手を添える

立方体の大きさを確認しながら何度もつかむ事で、手の感覚から「大きい」「小さい」を体感でき、指先の動きが洗練されます。

ピンクタワーの各立方体は、ちょうど子供がつかみやすい大きさ、重さで設計されています。

算数教育へつながる寸法設計

ピンクタワーの設計は以下3つの感覚を目で見て感じ取れるように工夫されています。

色がピンク一色となっている事も、それぞれの立方体の違いを際立たせるためです。

①十進法の感覚
4歳頃から取り組み始めるモンテッソーリの算数教育では十進法を学びます。

立方体は10個になっているため、自然に「10」という数に親しむ事ができ、十進法にスムーズに入っていけます。

②メートル法の感覚
立方体の各辺は1cm刻みに変化するため、「センチメートル」の感覚が自然に身に付きます。

③3乗比の感覚
立方体の大きさは最少で1cm×1cm×1cm、その次は2cm×2cm×2cm…、と変化しており3乗の関係を表しています。

正確な比例関係にある正方形を見る事で「3乗比の関係」に親しむ事ができます。

自ら誤りに気付ける

後の「使い方」のコーナーでもご紹介しますが、ピンクタワーを使う時、最大の立方体から順に並べていきます。

並べる順番を間違えると明らかに不均等なタワーになるため、間違った事が自分でわかるようになっています。

なんか形が変!?

「自ら誤りに気付く」というのは、社会で生きていく上で非常に重要な能力の一つです。

モンテッソーリ教育でも「自ら誤りに気付く」能力を育てるために、それぞれの教具において、誤りに気付けるような設計になっています。

ピンクタワーの使い方

難易度順にいくつかステップがありますので、順番に説明致します。

各ステップは一度に行わず、子どもが理解しているかを確認しながら、ゆっくり進めていきましょう。

ステップ1 左右均等になるように垂直に積み上げる

10個の立方体を順不同にばらして置いておき、最大の立方体から順番に垂直に積み上げます。積み上げる時は左右均等になるように置いていきます。

ステップ2 一つの角に寄せて垂直に積み上げる

立方体の一つの角に寄せて、垂直に積み上げます。

ステップ3 水平に並べる

最大の立方体から順番に水平に並べます。

ステップ3 水平に並べる

ステップ5 立方体を1個を抜いて見つけさせる

10個の立方体を垂直に積み上げた後に、どれか1個の立方体を抜き取ります。

抜き取った立方体を見せて、どこから抜かれたものか当ててもらいます。

慣れてきたら、抜き取った立方体を見せないで当ててもらうようにすると難易度が増します。

ステップ6 その他の使い方

①子供の発想に任せて、自由に並べさせる。

紹介した以外にもいろいろな並べ方があります

②立方体を一つずつ離れた場所から持ってきて積み上げる。大きさを記憶しなければならないため、難易度が上がります。

③積み上げるのに慣れてきたら、立方体を使って、「大きい」「小さい」の名称練習をする。

ピンクタワーから得られる効果

きちんとした設計思想があるピンクタワーですが、正しく使う事で得られる効果が多くあります。

①立方体をぴったり並べたり、積んだりする事で、目と手を協応させて動かす能力が育ちます。結果的に手先が器用になり、脳の発達も促進されます。

②視覚や触覚を通して、三次元(大きさ)の違いを認識できるようになります。また、十進法、メートル法、3乗比の感覚が自然と身に付くようになります。

③立方体を積み上げる事で精神を抑制する力と鋭い観察力が育ちます。

④立方体を大きさの順に並べ、並べた結果どうなるかを考える事で論理的な思考力が育ちます

視覚や触覚という五感や、観察力、思考力は数値では表せない能力であるため、非認知能力と呼ばれています。

これからの社会は今までの常識では計り知れない変化が起こる事が予想されます。

習った知識を使いこなすだけでなく、その知識から新しいものを生み出していくためには非認知能力を育てる事が重要です。

家庭用サイズのピンクタワーを購入する時の注意点

ピンクタワーは国内のモンテッソーリ教具を扱うショップで販売されていますが、価格の相場は1万円以上と高額です。

割安に手に入れたい場合は、家庭用サイズがあります。最小の立方体の各辺が0.7cmで、0.7cmずつ変化していくミニサイズです。

ミニサイズは価格が正規サイズ品よりも割安になる場合があります。

サイズが小さいため、通常品より場所を取らないところもメリットですね。

でも、購入する際には注意点があります。

①感覚教具「茶色の階段」と同じサイズにする

ピンクタワーの次に使う「茶色の階段」という教具がありますが、ピンクタワーと相関が取れる教具になっていて、一緒に並べる活動があります。

茶色の階段と一緒に発展活動ができます

ミニサイズのピンクタワーを購入する場合は、茶色の階段も同じくミニサイズを購入する必要があります。

②子どもの手で扱いにくい

ミニサイズになると最小の立方体の辺は0.7cmになるため、子供にとっては1.0cmのものよりも扱いにくくなります。

家庭用として販売されているものの中には、0.5cm刻みで変化する極小サイズや、立方体が5個しかない縮小版がありますが、上述のような注意点がありますので、あまりオススメしません。

家庭用サイズを選ぶ場合は、0.7cmのミニサイズがいいと思います。

ピンクタワーの次のステップは?

ピンクタワーについて解説致しましたが、いかがでしたでしょうか?

ピンクタワーの魅力を少しでも感じて頂けると嬉しいです。

ピンクタワーのお仕事に十分取り組んだら、次は茶色の階段を使って太さの違いを学びます。

↓茶色の階段については、こちらの記事で詳しく解説しています。

参考書籍

当記事は、以下書籍を参考にしています。

モンテッソーリ メソッドシリーズ(感覚教育) 学研

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