2歳、3歳になるとのりを使った工作(のり遊び)をやり始めるようになります。
モンテッソーリ教育には、筆を使う「のり貼り」というお仕事があります。
筆を使う事で、運筆の練習になるというメリットがあり、おすすめです。
ここでは、筆を使った2歳後半から3歳向けのり遊びの材料とやり方をご紹介します。
いつから始める?2歳、3歳向けのり遊び
筆でのりを塗る場合は、筆を親指、人差し指、中指でつかめるようになる2歳後半からがおすすめです。
1歳、2歳はシール貼りをやり、2歳後半から3歳はのり遊びに移行すると、スムーズに取り組めます。
シール貼りについては、こちらでご紹介していますので、ご参照ください。
2歳、3歳向けのり遊びのねらい
①のりの使い方を学ぶ
2歳、3歳になると、指も器用になり、切り貼りの工作ができるようになってきます。
のりを使う手順やどのくらいの量を使うか等、手を動かしながら覚えていきます。
②運筆の準備
3本指で筆を握る事で、鉛筆を持つ準備になります。また、筆を動かす事で運筆の練習になります。
③集中力を養う
決められた場所にのりを塗ったり、色紙を貼るには指先に神経を集中させる必要があります。何度も繰り返す事で集中力が養われます。
のり遊びの材料を準備しよう!
材料の種類は多いですが、身近にあるものを中心に揃える事ができます。
・のり・・・適量
・のりを入れる容器・・・1つ
・スポンジ(2cm角)・・・1つ
・下敷き・・・1枚
・小さい布・・・1枚
・お手拭き・・・1枚
・筆・・・1本
・台紙・・・複数枚
・色紙・・・複数枚
・見本
のりと容器
ヤマトのりを子供が開閉できる蓋付きの容器に入れます。
容器は化粧品や薬が入っていたものを再利用してもいいです。
スポンジ
つまんで抑えるので2cm角くらいが使いやすいです。
下敷き
色紙にのりをつけるときに下に敷くもの。ビニールやプラスチック製だと、付いたのりを掃除しやすい。
台紙にのりをつける場合は不要。
小さい布とお手拭き
台紙や下敷きがのりで汚れた時に拭く小さい布と、手がのりで汚れた時に拭くお絞りを用意します。
筆
子供の手でも持ちやすい小さめの筆を準備します。紅筆くらいの大きさのものがおすすめです。
台紙
丸、三角、四角などの図形が描かれた台紙を準備します。のり遊びをしながら、基本図形に親しむ事ができます。
少し厚めのものにすると、のりを貼った後も紙が歪みません。
色紙
台紙の形に合わせて切った色紙を何色かそろえ、1種類ずつ区切られた箱に入れます。
折り紙を1枚ずつ自分で切るのは結構大変なので、市販品の購入をおすすめします。
見本
色紙を台紙に貼った見本を準備します。完成した作品が見えると子供も取り組みやすく、やりたいという意欲も湧きます。
色紙、台紙は市販品の購入がおすすめ!
材料の中で特に準備するのが大変なのが、色紙と台紙です。
色紙を1枚1枚精密に切っていくのは骨の折れる作業なので、市販品の購入をおすすめします。
台紙はネット上に無料でダウンロードできるものが紹介されていますので、活用してもいいと思います。
ただ、モンテッソーリ教育で使用する図形のみのシンプルな台紙はあまり無いです。
わが家では色紙と箱、台紙、筆は市販のセットを購入し、残りの材料は自分でそろえました。
のり遊びのやり方(2歳後半~3歳児向け)
難易度順にいくつかのステップに分けてご紹介します。
ステップ1:円を貼る
最初は1種類の図形を貼る事から始めましょう。角を合わせる必要がない円が一番簡単です。
①のり遊びの道具を揃えます。
②見本を見ながら、同じ色の色紙を選ぶ。台紙に合わせてみて、選んだ色紙の色が正しい事を確認する。
③下敷きに色紙を裏返して置き、筆にのりをつけます。
色紙の裏にのりを塗るのが難しい場合は、台紙の方につけてもいいです。その場合は下敷きは不要です。
④色紙を押さえながら、左上から右上に向かって筆を動かして、のりを塗ります。段々と下に動かして塗っていきます。
台紙に塗る場合も同様です。
⑤色紙を台紙に合わせて貼ります。余分なのりはスポンジで押し出し、小さい布で拭き取ります。手がのりで汚れたら、お手拭きでふきます。
⑥のりを乾かしたら、出来上がりです。子供がやりたそうであれば、繰り返し練習しましょう。
ステップ2:三角や四角を貼る
丸い色紙が貼れるようになったら、他の形も貼ってみましょう。
難易度順に、丸→三角→四角となります。
貼り方は円と同じです。
ステップ3:複数の図形を組み合わせる
1種類の図形を貼る事に慣れてきたら、複数の図形を組み合わせて貼ってみましょう。
貼り方は円と同じです。
実感!のり遊びの効果
最初はノリの量が多すぎてベタベタしたりしていましたが、だんだんと分量がわかり、うまく貼れるようになりました。
色紙と台紙の図柄を見比べながら、「ここは三角」、「ここは四角」などと言って、色紙を選んでいました。
ノリを使う事以外にも、図形や美しい色合いを感じながら作業ができました。
のり遊び用の市販ドリルもある
市販ドリルを使ってのり貼りを練習する方法もあります。
市販品ではハサミやのりを組み合わせた工作ドリルが多いですが、のり貼り専用のドリルもありますので、ご紹介します。
①さいしょの はってみよう(くもん)
シールを貼るところからスタートして、のりで複数の形を貼るところまで練習ができます。3分の1のページがシール貼り練習用、残りがのり貼り練習用となっています。
②すいすい はってみよう(くもん)
シールを貼るところからスタートして、のりでタングラムを完成させるところまで練習ができます。4分の1のページがシール貼り練習用、残りがのり貼り練習用となっています。
どちらもシール貼りからのり貼り練習に移行していけるようになっていますが、「すいすいはってみよう」の方がのり貼りに重点が置かれています。
お子さんの状況に合わせて選んでみてください。
指先の知育に良い!おもちゃレンタル
のり遊び以外にも指先の発達に良い知育玩具はたくさんあります。
わが家では手作りすると費用がかかったり、手作りが難しいものはおもちゃの定額制レンタルサービスを利用しています。
良質なおもちゃは、購入すると、お金がかかってしまうのが悩みですが、レンタルサービスの「トイサブ」では、2か月単位で6個の良質なおもちゃをレンタルできます。
1個当たり、月額600円程度で利用できる計算なので、とてもおトクです。
レンタルするおもちゃはプランナーさんが利用者に合わせて最適なおもちゃを選んでくれるので、時間も節約できるというメリットがあります。
手作りできないおもちゃをおトクに利用したい方はぜひご検討ください。
↓トイサブのサービスや特徴についてはこちらでくわしくご紹介しています。
まとめ
モンテッソーリ式のり遊びは、基本図形に親しんだり、運筆の練習をしたり、といろいろな学習要素が含まれています。
材料も身近にあるものを中心に揃える事ができます。
難易度順にのステップを踏むと子供も楽しくできますので、ぜひ取り組んでみてください!
また、ハサミ練習もやると簡単な工作ができるようになります。
こちらの記事で、ハサミ練習や工作ブックをご紹介しています。