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家庭でできる幾何タンス!いろいろな図形に触れてみよう!

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丸、三角、四角を覚えてきたら、もっといろいろな図形に触れさせたい!

そんな時はモンテッソーリの感覚教具、幾何タンスに取り組みましょう。

教具一式を揃えるのは大変なので、家庭でも取り組める幾何タンスの方法をご紹介します。

幾何タンスはどんな教具?

6つの引き出しがついた木製のタンス、木枠付きの提示盆、幾何図形のカードから構成されています。

幾何タンス一式を揃えるのは難しいため、後ほど家庭でも簡単に取り組める簡易版をご紹介します。

幾何タンス

6つの引き出しにはいろいろな幾何図形が入っいます。引き出しは子供の理解に合わせて、難易度順に並んでいます。

第1の引き出し

直径が10cmの円を最大として、1cmずつ縮小している円が6つ入っています。

第2の引き出し

一辺が10cmの正方形を最大として、横辺のみ1cmずつ縮小した6つの四角形が入っいます。1つが正方形、5つが長方形になります。

第3の引き出し

辺の長さや角度が異なる6つの三角形が入っいます。

第4の引き出し

正五角形から正十角形までの正多角形が6つ入っています。

第5の引き出し

平行四辺形や台形が5つ入っいます。

第6の引き出し

曲線からなる図形の仲間3つが入っいます。(第3の引き出しに入らなかった鋭角不等辺三角形1つも入っいます。)

木枠付きの提示盆

3つの基本図形(円形、正方形、正三角形)が入っています。

基本図形のカード

ベタ塗りのカード、太線のカード、細線のカードの3種類があります。

描かれている図形は幾何タンスと同じものになります。

知っておこう!幾何タンスのねらい

ねらい

・図形を認識し、理解を深める
・注意力や観察力を養う

丸、三角、四角の中にも大きさ、辺、角度が異なる図形がある事を認識し、様々な図形について理解を深めていきます。

角度や辺などの細かいポイントを観察力し、違いを認識する事で、注意力や観察力が養われます。

後に出てくる幾何学立体や構成三角形につながる教具になっています。

幾何タンスはいつからできる?

年齢の目安は3歳から5歳くらいまでですが、感覚教育の視覚教具(円柱さしピンクタワー茶色の階段赤いの棒)と触覚板が終わってから取り組むと、スムーズにできます。

家庭で取り組む幾何タンス

幾何タンス一式を揃えるにはコストもかかりますし、場所も取るので、なかなか難しいです。

わが家では厚紙で幾何図形とカードを作って、幾何タンスのお仕事をしました。

幾何図形はパソコンのPowerPoint、Excel、Wordなどを使って作成する事ができます。

幾何図形をなるべく実際に近いものにしたい場合は、工作に使うスチレンボードを切り取り、ツマミをつけると良いと思います。

切り抜いた枠にはめたり、抜いたりすると実際のお仕事と同じ作業ができますが、スチレンボードをきれいにカットしないと断面が凸凹して上手くはめられない可能性があるので、注意が必要です。

〈家庭用〉幾何タンスの使い方(提示)

ステップ1:図形とカードを合わせる

①第1の引き出し(6つの円形)と同じ図形のベタ塗りのカードを出します。

図形とベタ塗りのカード

②図形をバラバラに置いた後、カードを1枚選びます。

③カードと同じ図形を選んで重ねます。もし、図形が違う場合は、きちんと重ならないのが目で見て判断できます。

④すべての図形とカードを重ねます。

図形をカードに重ねていく

第1の引き出しが終わったら、第2から第6の引き出しまで同様にやってみましょう。

第2の引き出しの図形とベタ塗りカード

ベタ塗りのカードを使って、第1から第6の引き出しまでできたら、次は太線のカード+第1〜第6の引き出しのセットで行います。

第1引き出しの図形と太線カード

太線のカードと第1〜第6の引き出しの図形合わせができたら、細線のカードと第1〜第6の引き出しのセットで行います。

第1引き出しの図形と細線カード

幾何図形(3次元)→ベタ塗りのカード(2次元)→太線/細線のカード(1次元)とステップを踏みながら、具体物から抽象物まで移行していきます。

ステップ2:カードとカードを合わせる

第1の引き出しの図形と同じ形のベタ塗りカード、太線のカードを準備します。

(第2〜第6の引き出しでも構いませんが、ここでは例として第1の引き出しで説明します。)

ベタ塗りのカードをバラバラに並べ、太線のカードを1枚任意で選びます。

太線カードを選ぶ。

太線のカードと同じ図形が描いてあるベタ塗りのカードを選び、下に並べます。

太線カードを並べる

同じ図形を選ぶ事ができたかどうか、図形を合わせて確かめます。

図形を合わせて確かめる

慣れてきたら、同じ方法で「太線のカードと細線のカード」、「細線のカードとベタ塗りのカード」の組み合わせでも行い、最後にすべてのカードで行います。

ステップ3:図形とカードすべてを合わせる

第1の引き出しの図形と同じ形のベタ塗りカード、太線カード、細線カードを準備します。

(第2〜第6の引き出しでも構いませんが、ここでは例として第1の引き出しで説明します。)

図形を1つ任意で選んで、それに合う形をベタ塗りカード、太線カード、細線カードからそれぞれ選び、並べます。

他の図形も同様に行い、並べます。

実感!幾何タンスの効果

効果

✔図形の大きさや違いに注目し、観察できるようになった。

円は太線から細線になるにつれて、大きさの違いがわかりづらくなるようでしたが、よく観察して同じ大きさの円を選んでいました。

大きさを確認

三角形、多角形はわずかな角度を違いが見分けるのが難しいようでしたが、何度かやるうちに、「これとこれが同じ三角形だ」と見分けられるようになっていきました。

角度を観察

いろいろな形に触れる事ができ、楽しんで取り組む事ができました。

多角形は難しい

まとめ

幾何タンスについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

教具一式をすべて揃えるのは大変ですが、幾何図形カードを使った方法でれば、家庭でも取り組む事ができます。

いろいろな図形に触れるのは、子供にとっても楽しい作業なので、親子で一緒に取り組んでみてください。

図形に親しんだら、タングラムパズルや幾何学立体に取り組むのもおすすめです。

Information

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