モンテッソーリの算数教育は具体物を使いながら、数を理解する事から始まります。
今までは1から10という数字を理解するために、算数棒などの教具を使ってきました。
これからは、10以上の数の配列や計算を行っていくために、金ビーズや色ビーズという教具を使って理解を深めていきます。
ここでは、色ビーズの説明、対象年齢、ねらい、使い方などをご紹介します。
モンテッソーリ教具「色ビーズ」とは?
1〜9までの色ビーズです。各数字で色が違うため、視覚で数の違いが認識しやすくなっています。
各数字の色は以下の通りです。
1・・・赤色
2・・・緑色
3・・・桃色
4・・・黄色
5・・・水色
6・・・紫色
7・・・白色
8・・・こげ茶色
9・・・青色
色ビーズは何歳から使い始めるの?
色ビーズは、金ビーズの後に使う教具です。
金ビーズを始めるタイミングは5歳頃が多いようですので、色ビーズも5歳以降が目安になります。
金ビーズで十進法を理解できたら、色ビーズを紹介してみましょう。
金ビーズについてはこちらの記事をご参照ください。
知っておきたい!色ビーズのねらい
色ビーズは数字ごとにビーズの色や長さが違います。そのため、視覚的に数量の違いが認識しやすくなっています。繰り返し練習する事で、数詞と数量の関係を覚えていきます。
色ビーズの使い方
1から9の数量と数字を3つのステップで学びましょう。1から9までの色ビーズと数字カードを準備します。
ステップ 1. 数量を確認する
①1の色ビーズを取って、「1の色ビーズは赤です。」と教えます。「1(いち)」と言いながらビーズを数えます。
②2の色ビーズを取って、「2の色ビーズは緑です」と教えます。「1(いち)、2(に)」と言いながらビーズを数えます。
③3から9までを同様に言いながら数えます。
④9まで終わったら、1から9までの名称練習をします。
ステップ 2. 数字を確認する
①1から9までの数字カードを出して、バラバラに置きます。
②1から9まで順番に縦に並べます。
③終わったら、カードを揃えて元に戻します。
ステップ 3. 数量と数字を一致させる(順不同)
①色ビーズを間隔を空けて、順不同に並べます。
②色ビーズの右下の方に数字カードをバラバラに並べます。
③色ビーズに合う数字カードを選び、色ビーズの横に置きます。
④すべて色ビーズと数字カードを一致させたら、繰り返し練習します。
ステップ4. 数量と数字を一致させる(順列)
①色ビーズの「1」を選んで左上に置きます。その下に2から9までを順番に並べていきます。
②色ビーズに合う数字カードを1から9まで横に順番に並べていきます。終わったら片付けます。
③今度は数字カードを1から9に順番に並べます。
④数字カードに合う色ビーズを選び、横に順番に並べます。
⑤上記①~④を繰り返し練習します。
色ビーズを準備するには?
色ビーズは通販サイトで扱われる数も増え、手に入れやすくなりました。また、少し手間はかかりますが、手作りする方もいらっしゃるようです。
色ビーズを準備する方法をいくつかご紹介します。
①通販サイトで購入する
アマゾンや楽天などのサイトで購入できます。箱入りもありますが、色ビーズは後に計算練習でたくさん使用しますので、まとまった数量があってもいいと思います。
②色ビーズを使って手作り
手芸店などで手に入る色ビーズで作る方法があります。本物の色ビーズと同じように針金でつなげます。
手間はかかりますが、本物の色ビーズに近い仕上がりになります。
③アイロンビーズを使って手作り
アイロンビーズをつなげて作ると簡単にできますが、本物とは仕上がりが
本物の金ビーズと仕上がりは異なりますが、ビーズをつなげる手間は少なくてすみます。
まとめ
色ビーズは視覚的に数量を確認しやすい教具なので、数に興味を持っているお子さんと一緒に使ってみてください。
色ビーズに慣れてきたら、金ビーズと色ビーズを使って10以上の数字の配列を学びます。
10以上の数字の配列については、こちらの記事をご参照ください。